2019/09/30 17:21
今回の【デザイナー’s Blog】は、「GIZA綿を味わい尽くす、
GIZA綿の心地良さと美しさを知るためにデザインされたかのよ
まずその面々をご覧頂きたい。
こちらです どん。
あぁ、美しい。
画像でもその良さが伝わるとは、ほんものです。
最近ですね、皆さんに少しでも沢山商品をご紹介したいと、
撮影も加工もあまり上手ではないので四苦八苦しているのですが、
余談かつあまり気に止められない事かもしれませんが、
カットソーやニットは特に、です。
見て下さいこれ。ぴしっ。
さてなぜ畳みやすいかお分かりになりますでしょうか。
生地に斜行(しゃこう)が無いからです。
斜行というのは、
いわゆる平行四辺形(なつかしっ)になってしまうんですね。
使用する糸や織り・編みの時の規格バランスによって発生する現象
生地を裁断するときは「地の目を通す」といって、
それが最初の段階で真っ直ぐでないと、
そういった生地で無理やり縫い上げてしまうと、
平らな場所に置いてみると右肩上がりになっていたり左右非対称に
ある時不意に、友人のカメラマンが
「なんでだろ、良い服は撮りやすいんだよねー。」
と言うのを聞いてびっくりしたことがあります。
商品の写真を撮る時になかなか画角が決まらないんだそうで、大変ざっくりですが基本的に高級と言われる「双糸」
こちらのカットソー生地はまさに品質の高いGIZA綿の双糸を使
そんなことよりさ、GIZAってなに?なんのことなの?
というオーディエンスのお声がそろそろ聞こえてきそうです。
お待たせ致しました。GIZA綿のご説明をしますね。
こちらのもふもふをご覧下さい。
綿花です。
一般的な綿は繊維の長さが平均28mm~29mmで、
「GIZA88」「GIZA76」「GIZA70」「GIZA4
この数字は、種の開発順で付けられています。
ではなぜ超長綿が高級(高価)なんでしょう。理由はこんな感じ。
・とにかく肌触りが良くしなやか、かつ丈夫という点で他種に比べ品質に優れ
・繊維の長い綿が生産される地域は限られており、
最高級のものとなると、シルクのような光沢、
私も何度か最高級品を触ったことがありますが、
ああ、一気に説明したら息切れして参りました。
でも、少し分かってくれたなら嬉しい。
もういいかな、デザインの話に移っても。
ボトルネックの衿は敢えて長めに設定しており、
どうか折りたたまないでやって下さいまし。お願いします。
そしてお袖。
時に萌えるも良し。
こんな風に、こちらもくしゅくしゅと溜めて着て下さい。
この様に絶妙な生地の溜めを綺麗に作れるのは、
柔らかくしなやかではありますが、適度に度詰めして編み上げているので、コシが有り、
そしてこの美しい表面感があるからこそ、「
はい、今日一番言いたかったことが言えました。(嬉)
あとは少々コーディネートのご提案を。
こちらも今季一押し、VINTAGEコーデュロイシャツの中に。
こういった羽織ものと大変相性が宜しいです。
インナーとしての着用を想定して、衿のくしゅくしゅ分量を計算しているからです。
このバランスを実現するのにパタンナーが苦労していました。
私は、デザインの仕事って、ただ「デザイン画を描くこと」ではなく、「これら全ての要素を一番良い状態で整わせること」ことだと思っています。
だからね、是非とも見て触って観察して欲しいのです。どの商品たちも。
無事あなた様のお手元に届きましたなら、生地に頬ずりしてみたり袖をひっくり返して縫い目をじっとみつめてみた
その何処にも、何かしらこだわりのストーリーが備わっていますので。
《追伸》
ブラウンのサイズ5は在庫のお作りが少なかったこともあるのですが、好評につき早々に完売となってしまいました。
サイジングにゆとりのあるデザインとなっておりますので、モデル着用サイズなどご参考に、色々とご検討なさってみて下さいね。
デザイナー 武石